クワガタ累代の3つのリスクと対策

今回は大きくクワガタの累代についてお話してみたいと思います。
もちろん推察も入っているので一つの読み物として捉えていただければ・・・。

まずブリード方法には

  • インブリード(インブリードは兄弟同士を掛け合わせる事。)
  • アウトブリード(血筋の違う個体同士を掛け合わせる事。)

の二つがありますね。競馬なんかを趣味でやってらっしゃる方はよくわかると思います。
虫には残念ながら奇跡の血量はありませんが・・・

今回は「インブリード」について取り上げたいと思います。
ズバリ、リスクから行きましょう!

  • インブリードが進むにつれて虚弱体質が生まれやすい。
  • 卵が孵化しなくなる。
  • 奇形が生まれやすくなる。

大きくこの3点かなと思います、

僕が今まで累代していた中で事実であると感じますし、実際途絶えてしまったラインや幼虫が極端に少なくなってしまった事もあります。赤レギウスの経緯のところでも触れているのでご参照ください。

ですが、、、もちろん種類や属によっても変わってくると思いますし、F〇〇なんて個体もあります。

例えばフルストルファーオウゴンオニなんかはF2か3が限度ですし、ドルクス属でも特にオオクワガタなんかはかなり累代が深くても無事なことがあります。

対策は簡単です、アウトで血を入れれば良い。ですが、それはもはやインブリードではなくなります。

なのでもう一つの対策は種にもよりますが… 「限界突破する個体を探す!」

これに尽きると思います。大体累代が進みF4くらいになると上記に書いたリスクが起き始めます。が、その中でも丈夫な個体や産卵数が減らない組み合わせがあるのです。そこをクリアするとまたしばらく累代が進められまたF8-9あたりでも同じ事が起きます。ここでまたよく観察して問題なさそうな個体を見つけます。

実際は枝葉を分けて累代していくので人間でいう従妹であったりそういう血の力も借りながら、「一族経営」をこなしてく、というのが正しい表現かもしれません。

もちろん販売させていただく個体は累代が進んでいるケースも多いので、♂単・♀単、セット販売と選べるようにさせていただく予定です。

以下はF4のニジイロクワガタのピカール達です。

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